採用担当者が教える履歴書の基本と書き方のポイント

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就職活動を始めると、まず最初に求められるのが履歴書の提出です。履歴書は、あなたの経歴や人柄、志望動機などを伝える大切な書類です。

採用担当者が最初に目を通すものでもあり、あなたの第一印象を左右する重要な役割を果たします。しっかりと準備して、丁寧に書き上げることで、面接のチャンスを広げることができます。

この記事では、採用担当者の視点をもとに、履歴書の基本や書き方のコツ、よくあるミスとその対策までをわかりやすく解説します。大学3年生や4年生など、これから就活を始める方に向けて、役立つ情報を詳しくお届けします。

履歴書の役割とは

履歴書は、単なる経歴のまとめではありません。あなたがどんな人物なのかどんな価値観を持ちどのような働き方をしたいと考えているのかを企業に伝える自己紹介のようなものです。学歴や資格、アルバイト経験などに加えて、志望動機や自己PRの欄を通して、人柄や考え方を知る手がかりになります。

また、履歴書の内容は面接の質問にもつながります。面接官は履歴書をもとに話を広げていくため、準備がしっかりできていれば、面接でも自信を持って対応することができます。

履歴書を書く際の基本ルール

履歴書を書くときは、いくつかの基本的なルールを守ることが大切です。以下のポイントを押さえて、丁寧で読みやすい履歴書を目指しましょう。

  • 黒のボールペンまたはパソコンで清書する(シャープペンシルやカラーペンはNG)
  • 誤字脱字がないか何度も見直す(音読すると気づきやすくなります)
  • 西暦和暦は履歴書全体で統一する(混在しないように注意)
  • 空欄はなるべく作らず、できるだけすべての欄を埋める
  • 情報を1枚にまとめ、余白をうまく使ってバランス良く配置する

証明写真にも注意しましょう。顔がはっきり見える、清潔感のある写真を選びます。

スーツを着用し、背景は無地(白や青など)がおすすめです。撮影時は髪型や表情にも気を配り、明るく自然な印象を心がけてください。

学歴・職歴を正しく記入するコツ

学歴は高校卒業から書くのが一般的です。中学以前の学歴は基本的に省略します。学校名は省略せずに正式名称で記入しましょう。例として、「○○高校」ではなく○○県立○○高等学校と記載します。

大学については、○○大学 経済学部 経済学科 卒業見込みといったように、学部や学科まできちんと記入しましょう。入学年月や卒業見込み年月は正確に記載してください。

アルバイト経験は、職歴の欄に書くこともできます。業種や仕事内容、勤務期間を具体的に書き、自分がどんなことを学んだのか、工夫した点などを簡潔にまとめるとアピールになります。

職歴がない場合でも、サークル活動やボランティア、インターンシップなどの経験を記載して、自分の積極性や行動力を伝えることができます。

志望動機は企業への思いを込めて

志望動機は、履歴書の中でも特に重視される項目です。他の応募者との差別化を図るためにも、自分の言葉で、具体的に書くことが大切です。

「御社の○○という取り組みに感銘を受け、大学で学んだ○○の知識を活かして貢献したいと考えました」といったように、企業の特徴と自分の経験や学びを結びつけて伝えると、説得力が増します。また、「なぜその業界を選んだのか」「なぜその企業に興味を持ったのか」を明確にすることで、企業側もあなたの思いを受け取りやすくなります。

自己PRは自分らしさを伝えるチャンス

自己PR欄では、自分の長所や強み、得意なことを具体的なエピソードを交えて紹介します。単なる性格の説明ではなく、行動や結果がわかるエピソードを入れることで、説得力が生まれます。

たとえば、「飲食店でのアルバイトで、お客様の好みを覚えて積極的に声をかけるようにしたところ、指名での来店が増えた」というように、自分の行動がどのような成果をもたらしたかを具体的に示しましょう。

また、部活動やゼミ、サークルなどの集団活動での役割や取り組み、困難を乗り越えた経験なども有効です。自分の経験をもとに、自分らしさを伝える工夫をしてみてください。

よくあるミスとその対策

履歴書では、いくつかのよくあるミスに注意が必要です。以下のポイントに気をつけて、ミスを未然に防ぎましょう。

  • 誤字や脱字がある:必ず見直し、できれば第三者にもチェックしてもらう
  • 空欄が目立つ:記入欄はできるだけ埋めるように工夫する
  • 写真が適当:スナップ写真や普段着はNG。スーツを着た証明写真を使用
  • 内容があいまい:志望動機や自己PRは具体的な体験をもとに記載する

また、履歴書の提出方法にも気を配りましょう。

折れや汚れを防ぐために、クリアファイルに入れて持参・送付するのが基本です。こうした細かい部分にも注意を払うことで、採用担当者に良い印象を与えることができます。

履歴書作成を助けてくれる便利なサービス

最近では、インターネット上で履歴書を作成できるサービスが多く提供されています。テンプレートが用意されていたり、自動的にレイアウトを整えてくれたりするため、パソコンが苦手な人でも簡単に作成できます。完成した履歴書はPDFやWord形式で保存・印刷も可能です。

さらに、大学のキャリアセンター就職支援窓口では、履歴書の書き方に関するアドバイスや添削を受けられることが多いです。第三者の視点で内容を見てもらうことで、より魅力的な履歴書に仕上げることができます。

まとめ

履歴書は、あなたの想いや魅力を企業に伝える大切な書類です。見た目の整え方や記載のルールを守ることはもちろん、自分自身を正しく、魅力的に伝えることが最も重要です。

採用担当者は、履歴書から「この人と話してみたい」と感じるかどうかを判断します。だからこそ、あなたらしい言葉で、自分の経験や思いを丁寧に書きましょう。焦らず、自分と向き合いながら、納得のいく履歴書を仕上げることが、就職活動成功の第一歩となります

今回紹介したポイントを参考に、自信を持って履歴書作成に取り組んでください。

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