「転職したいけど、やっぱり年収は下げたくない…」、今、この記事を読んでいるあなたは、きっとそう考えているのではないでしょうか。
私も以前は同じように、お金が全てだと思っていました。転職活動で「年収が100万円下がりだって100万円ですよ？
でも、結論からお伝えします。私はその条件で転職し、今、声を大にして言えます。年収は100万円下がりましたが、比べものにならないくらい「幸せ」になれました！
この記事では、
- なぜ年収を下げてまで転職を決意したのか
- 年収ダウンの「見えないコスト」とは何だったのか
- お金が減っても、心が満たされた新しい生活
について、私の実体験を詳しくお話ししていきます。
お金のために我慢して働くことに疲れてしまった方、次のキャリアで「本当の幸せ」を手に入れたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
1. 転職前の私と、「年収100万円ダウン」の衝撃
転職前の私は、世間的には「勝ち組」と言われるような、有名なIT企業に勤めていました。年収はそれなりに高く、生活に困ることはありませんでした。
しかし、毎朝、会社に向かう電車の中で感じるのは、言いようのない重い疲労感と、満たされない気持ちだけでした。
仕事は朝早くから夜遅くまで。残業は当たり前で、休日も取引先からの連絡を気にしてスマホが手放せません。家に帰って寝るだけの毎日で、趣味や友人との予定は、いつも「仕事の都合」でキャンセル。
高い年収は、たしかに魅力的でした。でも、そのお金を使う時間も、体も、心のゆとりも、すべて奪われていたのです。鏡に映る自分の顔はいつも疲れ切っていて、まるで別人のようでした。
「このまま人生が終わってしまうのかな…」、そう危機感を感じて、重い腰を上げて転職活動を始めました。
そして、ある中小企業から内定をもらった時、担当者から提示された年収は、前職よりきっちり100万円低い金額でした。正直、手が震えるほど動揺しました。その瞬間、「やっぱりお金は大事だ。転職なんてやめようか」と、諦めかけたのも事実です。
しかし、その会社は残業がほとんどなく、仕事内容も私が本当にやりたかった分野でした。具体的には、前職では大規模なシステム開発のマネジメントが中心でしたが、転職先では、自社サービスの「コンテンツ企画・編集」に携われることになりました。
直接ユーザーの反応が見え、クリエイティブな作業に集中できるこの仕事は、まさに私の理想だったのです。私は自分に問いかけました。「このまま疲れて、イライラしながら600万円をもらうのと、少し収入は減るけど、毎日笑って500万円をもらうの、どっちが幸せ？」
私の答えは明確でした。「心のゆとり」こそが、私にとって一番の贅沢だったのです。
2. 幸せを阻んでいた「見えないコスト」って何？
年収が高い生活を手放すのは怖いですよね。でも、年収が高いということは、そのぶん「失っているもの」も必ずあります。私が転職前に失っていたもの、それは高年収の裏側に隠れた「見えないコスト」でした。
このコストは、給与明細には書かれていません。でも、あなたの心を確実に削り取っていきます。
私が支払っていた「見えないコスト」と、転職後に得たものを比較してみましょう。
| 項目 | 転職前（年収600万円） | 転職後（年収500万円） |
|---|---|---|
| 年収差額 | – | 100万円ダウン |
| 月平均残業時間 | 80時間以上（深夜残業多し） | ほぼゼロ（定時退社） |
| 休日出勤の有無 | 月2～3回 | ゼロ |
| 通勤時間 | 片道1時間20分（満員電車） | 片道30分（自転車通勤） |
| ストレスレベル | ★★★★★（常にイライラ） | ★★☆☆☆（穏やか） |
| プライベート時間 | 週末に寝るだけ | 趣味や勉強に毎日3時間確保 |
| 自己肯定感 | 低い（会社に依存） | 高い（自分軸で生きている） |
見ての通り、私は年収の代わりに、「時間」「健康」「心の安定」という、お金では買えない大切なものを取り戻しました。これこそが、高年収を維持するために私が払い続けていた「見えないコスト」の正体です。
今は、定時で帰って美味しいご飯を作り、ゆっくり本を読む時間があります。この「心のゆとり」は、100万円以上の価値があると断言できます。
3. 年収が下がっても「手取り」が変わらない秘密と新しい生活
「年収が100万円も下がったら、生活が苦しくなるのでは？」これが一番の不安要素ですよね。私もそうでした。
でも、ここにはちょっとした秘密があるんです。それは、「年収100万円ダウン」＝「手取り100万円ダウン」ではないということです。
年収が下がると、連動して「税金」や「社会保険料」の支払いも下がります。そのため、年収が100万円下がったとしても、実際に手取りが減るのは年間で50万円〜60万円程度（※諸条件によります）で済むことがほとんどです。手取りへの影響は、年収の減少幅ほど大きくありません。
さらに、私の場合は以下のようにお金の使い方そのものが変わりました。
- 残業代の減少による税金対策: 残業がなくなったため、深夜のタクシー代や、疲れている時の外食費などが大幅に減りました。
- ストレス費用の消滅: 衝動買い、付き合いの飲み会、病院代など、「ストレス解消のため」に使っていた費用がほぼゼロになりました。
- 通勤費の削減: 満員電車で高額な定期を買う必要がなくなり、自転車通勤に切り替えたことで、健康になり、交通費も節約できました。
つまり、年収は下がったのに、実質的な「使えるお金」はほとんど変わらなかったのです。むしろ、計画的にお金を使えるようになり、将来への不安も減りました。
新しい会社では、仕事も定時で終わり、人間関係も穏やかです。家に帰ってもイライラすることがなくなり、家族やパートナーにも優しくなれるようになりました。
「心のゆとり」があるだけで、目の前の景色がこんなに変わるのかと驚いています。
4. 「お金の幸せ」と「心の幸せ」のバランスを見つけよう
結局のところ、「幸せ」は年収の数字だけでは測れません。私たちは生きていくためにお金が必要ですが、お金が目的になってしまうと、いつの間にか「幸せ」から遠ざかってしまうことがあります。
転職を考える上で大切なのは、「自分にとっての幸せの定義」を見つけることです。
- 何をしている時が一番楽しいですか？（例：旅行、趣味、家族団らん）
- 何が一番ストレスになりますか？（例：残業、満員電車、人間関係）
- 年収がいくらあれば、安心して暮らせますか？（最低限必要なラインを知る）
これらをノートに書き出してみてください。
私の場合は、「趣味の時間と、誰にも邪魔されない休息時間」が一番大切だとわかりました。だからこそ、その時間を確保できる環境のために、年収100万円ダウンを受け入れることができたのです。
お金が減ることへの不安は当然ありますが、それは一時的なものです。本当に大切なものを手に入れるために、一時的に収入を下げて、「心の貯金」を増やす期間だと考えるのも一つの手です。心が満たされれば、仕事への意欲も高まり、結果的にまた収入アップのチャンスを掴むこともできるはずです。
5. まとめ：転職を迷うあなたへ
今回の記事でお伝えしたかったのは、「年収を下げたからといって、必ずしも人生が不幸になるわけではない」ということです。
むしろ、高年収の裏側に隠れた「見えないコスト」に気づき、本当に大切なものを選び取ることが、幸せへの近道でした。
もしあなたが今、仕事の忙しさやストレスで心身ともに疲弊していて、転職を迷っているなら、ぜひ一度立ち止まって、自分自身の「幸せの定義」を考えてみてください。
年収は、幸せを構成する要素の一つにすぎません。
- 家族との時間
- 健康な体
- 心のゆとり
- 夢を追う時間
これらの「お金では買えない価値」を天秤にかけて、あなたにとって最適な答えを見つけてほしいと願っています。あなたの転職が、最高の幸せに繋がる一歩となりますように、心から応援しています！
